2017/01/20
えっ、まだ朝食を食べて消耗してるの?「朝食抜き」は、健康にいい影響だらけなんです。
「朝食抜き」が健康にいい影響を与える、と言われてあなたは信じますか?
小さい頃から、
朝食抜きにすると頭が働かない。
朝食抜きにすると集中力が欠ける。
なんて言われてきた私は、まったく信じられませんでした。
しかし、一日一食を推奨している南雲クリニック総院長の南雲吉則氏の「「空腹」が人を健康にする」を読んで考え方が変わりました。
この本は、私の常識を覆すものでしたので、その数々をご紹介します。
Contents
朝食を抜き、「空腹」にすることが、健康にいい影響を及ぼす
まず、タイトル「「空腹」が人を健康にする」を見て、私の頭の中には「?マーク」がいっぱいでした。
だって食べ物を食べ、栄養を摂取することで、パワーになるんでしょ。
しかし、ページを開くとこの健康に関する常識をいきなりぶった斬られました。汗
「空腹が体にいいって?そんなバカな!」
「そもそも腹がへった状態のままでいたら、体に悪いだろう?」
ほとんどの方がそう思われることでしょう。
しかし、私は医者の立場からも、自分の経験からも、その疑問に対してはっきりいえます。
「どんどん栄養を摂れば元気になれる、というのは古い考えである」。
いえ、それどころか、「空腹でお腹が鳴ると、体にいいことが細胞レベルでどんどん起きて、若返りの効果がある!」とまでいい切れるのです。
このことは現在、医学的に説明できるというのです。
細胞を修復してくれる「延命(長寿)遺伝子」とは?
「延命(長寿)遺伝子」って聞いたことありますか?
正式名を「サーチュイン遺伝子」というそうですが、この遺伝子が研究の結果、見つかったそうです。
この遺伝子の働きはこうです。
この遺伝子は、空腹状態におかれたとき、人間の体内に存在している50兆の細胞の中にある遺伝子をすべてスキャンして、壊れたり傷ついたりしている遺伝子を修復してくれる、ことが明らかになりました。
そして、この「サーチュイン遺伝子」は飢餓状態でしか働かないというのです。
朝食、昼食を抜き、一日一食にすると栄養が不足しないの?
飢餓状態で「延命(長寿)遺伝子」が働くことは分かりましたが、朝食、昼食を抜き、一日一食にすると栄養失調になり健康に悪い影響はでないのか?という疑問が湧きました。
単純に計算すると摂取カロリーが今までの3分の1になるわけで。
この疑問に対する答えはこう書かれています。
栄養について考えるとき一番大事なことは、栄養は「量」ではなく、「質」だということ。
たくさん食べたからといって、栄養が満たされるわけではありません。
食べる量は少なくても、すべての栄養素をバランスよく含んだ「完全栄養」を摂ることが重要なポイントとなります。
体をつくるのに必要な栄養素を量からではなく、質でとる必要があるのですね。
量が満たされても、偏ったものばかりを食べると栄養も方より必要な栄養が取れないというわけです。
必要な栄養を全てとるための「完全栄養」とはなんなの?
何でも丸ごと食べるのが健康にいい影響を与える
完全栄養の例は、牛乳や卵です。
赤ちゃんはミルクだけで育つ、卵はそれから大人のニワトリになる。
つまり、大人に成長するための全栄養素が含まれているということですね。
しかし、卵とミルクだけでは全栄養はとれても、バランスは欠きます。
では何がよいかというと、魚を丸ごと一尾食べることなのです。
ウシや豚を丸ごと一頭たべるなんて、現実的には無理な話。
そこで、魚の登場です。生物学的に見ても、人類が誕生する以前までさかのぼって考えれば、地球上の生物は、すべて海で誕生しました。私たち人類の祖先も、もとをたどれば、すべて魚にいきつきます。
だとすれば、魚を丸ごと一尾食べるのが、もっともヒトの体を構成している栄養に近い、バランスのとれたものということになります。
魚も穀物も野菜も丸ごと全部食べて、全栄養をバランスよく摂ることが重要なのですね。
アジなんかは丸ごと食べるにはいいサイズですね。
まさか、マグロなんて丸ごと一尾なんて食べれませんから。笑
どうしてもお腹が空いたら、全粒粉のクッキーを食べる
小麦粉やバター、卵などが原材料になっているクッキーは、ほぼすべての栄養が含まれている「完全栄養食品」なのです。
どうしてもお腹が空いて我慢できないときは、この全粒粉のクッキーを1,2枚つまみましょう。
以前、記事「チアシードはダイエットにも効果的!美味しい食べ方いくつか紹介します!」にしたチアシードもいいかもしれませんね。
空腹時にお茶やコーヒーはダメ
お茶やコーヒーに含まれるカフェインには、消化吸収障害を起こす可能性があり、栄養障害を引き起こしかねないというのです。
では、何を飲めばいいのか?
著者の南雲先生がおススメされているのがゴボウ茶。
ゴボウ茶の主成分は、「ポリフェノール」です。
今でこそポリフェノールといえば、赤ワインに豊富な成分で、健康にも良いことが知られています。
(中略)
赤ワインをつくるときに使われるブドウの皮の中に含まれているポリフェノールの一種、最近話題になっている抗酸化物質の「レスベラトロール」が体に大変いいということが判明しました。
一方で研究結果からゴボウのポリフェノールは、あらゆる植物の中で最強のものであることが証明されました。
毒にもなりかねないお茶やコーヒーを控え、ゴボウ茶を飲むといいということ。
私の大好きなコーヒーは夕食後に飲むといいということですね。
成長期の子どもには一日三食を
成長期の子ども、また閉経前の女性で血糖値が上がりやすいタイプの人は、空腹でもたないので、朝食、昼食も一汁一菜で一日三食きちんと摂ることが必要のようです。
「一日一食」で得られるメリットまとめ
①飢餓状態で働く「延命(長寿)遺伝子」により、体の傷んだところが修復される。
②一日一食(いつ食べるかはライフスタイルに合わせて)にして、意図的に飢餓状態をつくる。
③空腹が我慢できない場合は、全粒粉クッキーとゴボウ茶を摂る
一日一食にすると適正体重になる、つまりダイエットにつながるということですので、最近太り気味でもあるので、とりあえず、しばらく挑戦してみようかと思います。