2016/10/13
ジカ熱まとめ~症状、対策、小頭症などについて~
最近、「ジカ熱」について、よくニュースで取り上げられています。
現在、ブラジルでは「小頭症」の子供が通常より多く生まれて、大問題になっています。
通常の小頭症の子供が生まれる確率に比べ、非常に高くなっており、ジカ熱が関係しているのではないか?と推測されているのです。
WHO世界保健機関も、異例の緊急会議を開き、リオオリンピックが開催予定のブラジルへの妊産婦の渡航は控えるように声明を発表しています。
日本では何年か前に、テング熱の感染者がでて、代々木公園が一時閉鎖されるなどニュースになりましたね。
このジカ熱ですが、日本でもとうとう国内感染者が確認されました!
WHO世界保健機関が緊急の発表をだすいうほど、ジカ熱は深刻な問題です。
たまたま日本では、冬の時期であるため、あまり意識していない人もいらっしゃいますが、今年はリオオリンピックが開催されるので、ブラジルへ海外旅行を検討していた人も多いのではないでしょうか?
妊婦には特に心配な病気なので、ジカ熱とは、いったいどんな病気で、どういった症状がでるのか、また、流行の地域などについて調べましたのでシェアします。
Contents
ジカ熱とは何?
ジカ熱とは、ヤブカなどの、蚊によって媒介されるジカウイルスというウイルスによって発表する感染症の一つです。
ジカ熱の症状
発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛などが起こります。
ジカ熱の潜伏期間は、明らかになっていませんが、ジカ熱にかかってから発症するまでの潜伏期間は、およそ数日から一週間程度だとされています。
このジカ熱の症状は、一時期話題となったテング熱の症状と非常に似ています。
ただし、通常であれば、これらの症状はテング熱よりも軽症であり、2日から一週間ほどで治ります。
ジカ熱の治療方法
デング熱と同様で有効な治療薬があるわけではないため、
ジカ熱の治療方法は、発熱や発熱に伴う関節痛などの症状に対して、解熱鎮痛剤を投与し経過をみていくのが、主な治療方法となります。
脱水症状がある場合は、点滴をするなどと対症療法しかないのが現状です。
ジカ熱にかかると、どのような危険があるのか?
ジカ熱という感染症自体の症状は軽く、命に危険を及ぼすことはないのですが、ジカ熱に感染後に様々な危険があります。
妊娠中にジカ熱にかかると、小頭症の新生児が増加することが報告されています。
ですので、妊娠中の方は特に注意が必要です!
小頭症になると新生児の頭蓋骨の結合が早期におこり、それにともなって知的障害や、発達障害になる可能性もあります。
また、ジカ熱の感染後に、左右対称性の四肢筋力の低下や足の腱反射がなくなるというギラン・バレー症候群を発症する可能性もあります。
現段階では、ギラン・バレー症候群や小頭症とジカ熱の因果関係は、はっきりとは分かっていませんが、高い確率で関連していると言われています。
ジカ熱の原因とは?
ジカウイルスをもつ蚊が、血液を媒介することによって、ジカ熱が発症します。
ジカ熱の原因とは、蚊によるジカウイルスの感染です。
ジカ熱が流行っている国
ブラジルがリオオリンピックで注目されていますが、主にジカ熱が流行している以下の地域です。
・アフリカ
・南アジア
・東南アジア
・中南米
ジカウイルスが流行している地域は、熱帯地方が多いため、蚊による他の感染症の恐れもあります。
ジカ熱だけではなく、上記の国へ海外旅行や転勤等で行く場合は、どういった感染症が流行しているのかを事前に調べることをお勧めします。
未然に予防接種にて予防できる感染症については、渡航する前に、予防接種を受けましょう。
ジカ熱にかからないようにする方法、対策
ジカ熱は未だ研究段階であり、解明されていないことも多く、有効なワクチンはありません。
現在、緊急でワクチンの開発を進めているようですが、すぐに開発されるわけではなく、実際にワクチンとして使われるようになるにはかなりの時間がかかる見込みです。
したがって、ジカ熱は、予防を徹底し、かからないということが最も重要です。
ジカ熱の原因は、蚊に刺されることによるウイルス感染ですから、ジカ熱にかからないために重要なポイントは、蚊に刺されないことです。
したがって蚊に刺されない対策をする必要があります。
海外の渡航先では、可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられていたり、エアコンなどの空調設備が整っているホテルに泊まりましょう。
さらに、ホテル自体が蚊の駆除を行っているかを事前に聞くことも大切です。
寝るときは日本製の蚊取り線香もかなり効果がありますので、持参するようにしてください。
リゾート先にて半袖でリゾート気分を味わいたいと思いますが、ジカ熱流行地域では長袖のシャツ、長ズボンをしっかりと着て、蚊に刺される皮膚の露出をしないように、しっかりとガードしましょう。
さらに、流行地域では外に遊びにいくときはディート(DEET)などの虫よけに効果のある有効成分が含まれている虫よけスプレーを、皮膚の露出部につけましょう。
日本で販売されている虫よけの効果は非常に高く、海外でも注目されています。
小さなお子さんには、子供用の虫よけもありますので、子供のいる家庭では、子供用の虫よけを使うようにしましょう。
赤ちゃんに関しては、ベビーカー専用の蚊帳も販売されていますので、そういったものをうまく活用して、蚊にさされないように万全の対策をしてください。
万が一刺されてしまった場合で、発熱などの症状がでてしまった場合は、ジカ熱に感染したかどうか確認できるまでは、性交渉などは決して行わず、医療機関を受診し、渡航先、渡航機関を伝えて、検査を受けて医師の指示に従ってください。
hanekoのつぶやき
ブラジルでついにリオオリンピックが開催されます。
個人的には体操の白井健三選手や、女子レスリングなどに注目しています。陸上100メートルにも注目選手がいたりして、かなりメダルを期待できるような大会になりそうな予感がしています。
しかし、残念ながら、ジカ熱が流行しています。
ブラジルは常夏で、年中暑く、蚊が常にいる状態。
したがって、家に刺されないようにするのはとても難しいのではないかと思います。
最近のニュースでは、ジカ熱が性感染症として、感染する可能性も示唆されています。
リオオリンピックを実際に生で観に行きたいという人もいるかもしれませんが、妊娠中の女性や可能性のある女性、また、家族に妊娠中の女性がいる方は、今回のリオオリンピックは見送っていただくのが、懸命かと思います。
まだ有効な治療方法や予防接種がなく、小頭症との因果関係がはっきりとは解明されていない非常に怖い病気です。
大切な家族を守るためにも、妊娠中の方は渡航を見送りましょう。
また仕事の都合などで仕方なく滞在しなくては行けない場合は、しっかりと蚊に対する対策をしてもらいたいと思います。
日本でも昨日2月25日にジカ熱の感染者が確認されましたね。
いつも以上に蚊に刺されないように、防虫スプレーや肌の露出を控えるようにしましょう。
(by. haneko)
[…] ジカ熱の問題も怖いですし、できるだけ蚊には刺されないことをお勧めします。 […]