2017/12/02
「歯科医師をやめたい」と思った時の悩み別の解決法!
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久しぶりに現役歯科医のhanekoさんとお話をしたのですが、
憧れて歯科医になったのに、悩んで楽しくない歯科医生活を送っている人が、実は結構多いそうなんです。
これには、正直びっくりでした。
歯医者さんというと「お金もちで、幸せな人」っていうイメージありませんか??
歯科医を「もうやめたい」と思ってしまう、
よくある悩みを挙げてもらい、それらの解決方法をお聞きしました。
それでは、現役歯科医のhanekoさんのお話をどうぞ!
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(文:hanekoさん)
歯科医師国家試験に晴れて合格し、憧れの歯科医師になれたのに、
研修先や勤務先で思うような治療ができなかったり、人間関係に悩まされて「歯科医をやめたい」と思う人って、実は結構多いんです。
という私も、実は「歯科医をやめたい」と何度も思ったことがあるんですよ。
そんな「歯科医をやめたい」と思ったときの悩みとその解決策をご紹介していきます。
勤務先の院長と治療方針が違う
勤務医時代の歯科医師が、
「歯科医師をやめたい、転職したい」と考える1番の理由が、「院長との治療方針の相違」です。
自分はセミナーで最新の治療を学び、歯をなるべく保存したいのに、院長は「歯を保存しても寿命が短いので、インプラントにしよう」といった相違があったりします。
勤務医ですから、治療方針は院長の決定に従うしかありません。
仮に患者さんが勤務医の治療方針がいいといっても、院長が反対すれば、その治療を行うことができません。
こういった治療方針の違いが勤務医のストレスにもなりますし、本当にやりたい治療ができず、歯科医師人生を大きく左右してしまいます。
特にある程度、歯科医師経験が長くなってきた5年目以上の歯科医師が、治療方針の違いで悩み、転職を考えるようになります。
そういった場合は、自分の治療方針となるべく近い先生がいる歯科医院へ移ることが、将来の開業を考えたときにもメリットが大きいでしょう。
給料が少ない
歯医者さんって、給料が高いイメージをお持ちでないですか?
歯科医の研修時代は、手取りで10万円前後の給料しか支払われないのが現状です。
多くの歯科医師は、歯科大学の付属病院でそのまま研修をする方が多く、研修だからということで、研修医時代は大卒の新社会人と比べて、お給料はかなり安いんです。
また、研修を終えても経験不足ということで、給料が急激に高くなることはありません。
歯科医師歴5年以内で、恵まれた勤務先に勤めることができなければ、いつまでも給料が上がらず、20万円ほどしかお給料が貰えないということもあります。
また、「歯科技術を教える」ということで、もともと給料を低く設定している歯科医院もあります。
これは、ある歯科矯正の大学院を卒業した歯科医師の例ですが、さらに矯正の技術を学ばせるということで、大学院卒業後、ある歯科医院に勤めたのですが、そこの歯科医院は月給25万円だったそうです。
この歯科医師はもちろん、大学院時代に大学で矯正の技術をしっかりと学び、矯正治療ができるにも関わらず、矯正の分野で有名な先生のもとで働きたいということで、この歯科医院を選びました。ですが、これはあまりにも少ない給料です。
確かに技術を学ぶことはできるかもしれませんが、ある程度治療実績もあり、なおかつ矯正治療は自由診療ですから、勤務先の歯科医院でそれなりの売り上げに貢献できるはずです。
なのに、この程度のお給料では少なすぎるといえるでしょう。
もし今後、結婚などを考えると、けっこう厳しいです。
実はこういったケースは多く、特に大学院を卒業した歯科医師は、研究がメインなので、治療経験が少ないことにつけこんで、「治療をサポートしてあげる」という条件で、安い給料で雇おうとする歯科医院は多いです。
これではせっかく取得した認定医の資格も無駄になります。
そして、お給料が少ないとモチベーションもあがりませんし、今までかかった学費の分も取り戻すことができません。
ですので、あまりにもお給料が低いところは、別の歯科医院へ移るを考えたほうがいいです。
同じスキルでも、歯科医院を変えるだけで、お給料が変わることも多いですので。
新しい歯科技術を学べない
実際、大学病院とは違い、開業医の勤務医に技術を教えてくれる歯科医院は少ないのが現状です。
しかも、歯科医院のホームページでは技術を教えるとうたっておきながら、教えない歯科医院も多いです。
これは患者数が多いので、治療で忙しく教える暇がない、ということが原因の1つです。
しかし、まだ経験年数の浅い歯科医師は、治療方法で悩み、思うように治療ができないということを経験しますので、なるべく指導してもらって、自分の技術をより向上させたいですよね。
ですが、実際の診療が忙しいため、技術を教えてくれる勤務先はかなり少ないのが現状です。
そのまま働いていても、本当に正しい基準で治療ができているか不安になりますし、そのまま我流の技術が身についてしまうと、一生、同じレベルの治療しかできなくなってしまいます。
こういった技術が学べないという理由から転職を考える歯科医師は多いです。
ですので、経験年数が少ない歯科医師は、しっかりと技術を学べる歯科医院で、将来のために技術を磨くことをおすすめします。
勤務時間が長い
今、ブラック企業が話題になっていますが、
歯科医業界も思っている以上にブラックな現状になっています。
というのも、歯科医院がコンビニの数よりも多いので、より他の歯科医院よりもサービスを向上させなければならないということで、夜遅く、中には深夜まで診療をしている歯科医院もあります。
また、受付時間ギリギリで来院した患者さんの治療が長引けば、その分、勤務時間が長くなります。
歯科医師は治療をしなくてはいけませんから、患者さんの歯を削っていて、「17時になったので治療をやめます」なんてことは言えません。
患者さんの症状にあわせて、区切りがつくまでは治療をしなくてはいけません。
ですので、受付が18時になってギリギリで来院された患者さんで急性症状が強い場合は、その後1時間近く、治療しなくてはいけないということは働いていればいくらでもあります。
そのため、勤務時間は、長くなってしまいます。
また治療後にレセプト業務があったり、管理職になっていると、スタッフを教育しなくてはいけなかったりと、歯科業務以外の残業も増えます。
自分は歯科治療だけしたいのに、どうしてこんな雑用で残業しないといけないんだ、といったことに悩まされる歯科医師も多いです。
しかも残業しているのに、残業代が支払われないケースも多いです。
特に大学病院の中でも、口腔外科が緊急オペが入ることがあったりして、早朝から深夜まで、土日もなく働いている歯科医師が多いです。
こういった職場環境を自分で変えるのは難しいので、早くいい環境の歯科医院に変わるべきです!
職場の人間関係が辛い
歯科医院の特色として、女性の多い職場ということがあげられます。
そのため、院長と勤務医以外は女性というのが普通です。
女性が9割を占める職場ですから、当然、人間関係が辛くてやめたいと悩む歯科医師も多いです。
特にまだ経験年数の少ない歯科医師が、職場の歯科衛生士に「あの先生、下手くそ」と言われたり、診療のときにアシストしてほしいのに、自分のところには全然手伝ってくれないという陰湿なイジメのような状態にあっている歯科医師も多いです。
ただでさえ技術に自信がないのに、歯を削るときにバキュームについてもらえなかったりすると、とても不安です。
また人間関係はスタッフだけでなく、院長との関係もあります。
院長が非常に厳しく怖い人で、どうしていつも同じ失敗をするんだと、毎日、怒鳴られて鬱になってしまった歯科医師もいます。
せっかく歯科医師として歩みだしたのに、人間関係でダメになってしまうのはとてももったいないです。
そんな状況を打破するためにパワハラ院長とはサヨナラしましょう!
やめたいと思ったときこそ、新しい職場を探そう!
歯科医師はまじめな人が多いですから、そこの職場で一生懸命、働く方が多いです。
ですが、実際、その現状が過酷で追い詰められている方も多いです。
それでは歯科医の技術面でも心身面でも、将来、開業を考えているのであれば、いいことはありません。
上で、悩んでいる人は「他の歯科医院へ移る」ことをしつこいほどお伝えしましたが、この理由は、おススメしてもなかなか行動しない人が多いからなんです。
そのままのスキルで、職場環境が良くなったり、給料が高くなるとしても多くの人が動けません。
自分が将来、理想とする歯科医院を開業するためにも、経験を積み技術レベルを向上できる歯科医院に移ることは大きな選択肢の一つです。
将来のことをしっかり考え、現状にとどまることが、かなりリスクがあることを認識しましょう。
しかし、「他の歯科医院に移る」といっても、知り合いもいないし、どうしたらいいか分からないという人は多いと思います。
そこで、歯科医専門の転職サイトの利用をおすすめします。
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上でも書いたような悩み「給料が安い」「人間関係が悪い」「スキルが学べない」などを解決できる歯科医院を紹介してくれます。